世界のお金、全部見せて! 世界の通貨は何種類あるのか調べてみた【2026年版】

円、ドル、ユーロ、ウォン、元。

海外に行かなくても、聞いたことのある通貨はいくつかある。

でもふと気になった。世界のお金って、全部で何種類あるんだろう。

国の数は200近くあるけれど、ユーロのように何か国も同じ通貨を使うケースもある。逆に、同じ「ドル」でも米ドル、カナダドル、シンガポールドル、バルバドス・ドル……と別物だらけ。

そこで今回は、2026年9月現在の世界の通貨を地域ごとに全部並べてみた。ついでに「1単位を日本円にするといくらか」まで付けている。

先に答えを出すと、今回の数え方では世界の通貨は154種類になった。

目次

世界の通貨は全部で何種類? 今回の数え方では154種類

通貨コードの国際規格「ISO 4217」は、SIXが公式のMaintenance Agencyとして管理している。

ただしISO 4217には、普通のお札や硬貨だけでなく、金・銀・プラチナ、IMFのSDR、会計用の特殊単位なども混ざっている。

そこでこの記事では、国や地域で現在使われている通常の通貨を1種類ずつ数えることにした。金銀などの特殊コード、会計専用単位、すでに置き換えられた旧通貨は除外。ベネズエラのようにISO上のコード事情が特殊なものも、実際の通貨としては1種類で数えている。

地域今回数えた通貨数
東アジア・東南アジア18種類
南アジア・中央アジア・コーカサス16種類
中東14種類
ヨーロッパ20種類
アフリカ43種類
北中米・カリブ22種類
南米12種類
オセアニア9種類
合計154種類

なお、ジャージー島やガーンジー島などのように独自デザインのポンド札を発行していても、ISO上ではGBPとして扱われるケースがある。そうした「ローカル版のお金」を別通貨として数え始めると総数が変わるので、今回はISO 4217を基準に統一した。

円換算は、原則としてXEの2026年9月10日16:00 UTCのミッドマーケットレートを基準にした参考値。銀行・両替所で実際に交換する金額とは異なる。北朝鮮、イラン、シリア、キューバのように市場が特殊な通貨は「※」を付けた。

154種類。思ったより多い。でも「ドル」だけで何種類あるんだって話。

東アジア・東南アジア|円・元・ウォンからドン、キープまで

通貨主な使用国・地域ISOコード日本円にすると
人民元(人民幣)中国CNY約22.96円
香港ドル香港HKD約19.65円
マカオ・パタカマカオMOP約19.08円
ニュー台湾ドル台湾TWD約4.87円
日本円日本JPY約1.00円
韓国ウォン韓国KRW約0.114円
北朝鮮ウォン北朝鮮KPW約0.171円※
トゥグルグモンゴルMNT約0.0428円
ブルネイ・ドルブルネイBND約121.6円
リエルカンボジアKHR約0.0380円
ルピアインドネシアIDR約0.00876円
キープラオスLAK約0.00688円
リンギットマレーシアMYR約37.89円
チャットミャンマーMMK約0.0734円
フィリピン・ペソフィリピンPHP約2.46円
シンガポール・ドルシンガポールSGD約121.6円
バーツタイTHB約4.66円
ドンベトナムVND約0.00594円

日本の感覚だと「1通貨=何十円、何百円」くらいを想像しがちだが、韓国ウォンは1ウォン約0.114円、ベトナムのドンは1ドン約0.00594円。

だからベトナムで「10万ドン」と書かれていても、円にすると約594円ほど。数字の桁が大きい=めちゃくちゃ高いではない。

※北朝鮮ウォンは自由に取引できる通貨ではないため、円換算は国際的な換算サイト上の参考値。

南アジア・中央アジア・コーカサス|「ルピー」だけでも別物だらけ

通貨主な使用国・地域ISOコード日本円にすると
アフガニアフガニスタンAFN約2.36円
タカバングラデシュBDT約1.25円
ニュルタムブータンBTN約1.61円
インド・ルピーインド、ブータンINR約1.61円
ルフィヤモルディブMVR約9.97円
ネパール・ルピーネパールNPR約1.01円
パキスタン・ルピーパキスタンPKR約0.555円
スリランカ・ルピースリランカLKR約0.469円
テンゲカザフスタンKZT約0.342円
ソムキルギスKGS約1.76円
ソモニタジキスタンTJS約16.69円
マナトトルクメニスタンTMT約43.92円
スムウズベキスタンUZS約0.0131円
アゼルバイジャン・マナトアゼルバイジャンAZN約90.56円
ドラムアルメニアAMD約0.423円
ラリジョージアGEL約59.23円

インド、パキスタン、ネパール、スリランカ、モルディブなど、この地域は「ルピー系」の名前が多い。

ただし当然ながら全部別通貨。インド・ルピーとネパール・ルピーは同じ「ルピー」でも価値も制度も違う。

ブータンではニュルタムとインド・ルピーが使われ、ニュルタムはインド・ルピーと等価に固定されているため、表でもほぼ同じ円換算になっている。

中東|1単位500円近い通貨まである

通貨主な使用国・地域ISOコード日本円にすると
UAEディルハムアラブ首長国連邦AED約41.95円
バーレーン・ディナールバーレーンBHD約409.7円
新シェケルイスラエルILS約50.59円
イラク・ディナールイラクIQD約0.118円
イラン・リアルイランIRR約0.000112円※
ヨルダン・ディナールヨルダンJOD約217.3円
クウェート・ディナールクウェートKWD約499.7円
レバノン・ポンドレバノンLBP約0.00172円
オマーン・リアルオマーンOMR約400.5円
カタール・リヤルカタールQAR約42.33円
サウジ・リヤルサウジアラビアSAR約41.08円
シリア・ポンドシリアSYP約0.0118円※
トルコ・リラトルコTRY約3.18円
イエメン・リアルイエメンYER約0.650円

ここで急に数字が派手になる。クウェート・ディナールは1KWDが約499.7円、バーレーン・ディナールは約409.7円、オマーン・リアルは約400.5円。

ただし、1通貨単位の値段が高い=その国が世界一金持ち、という意味ではない。通貨の「1」をどの大きさに設定しているかは国ごとに違うからだ。

国そのものの豊かさが気になる人はこちら。→ 金持ちだらけの国、貧乏すぎる国。世界の「お金の差」を調べてみた

※イラン・リアル、シリア・ポンドは公定レートと実勢レートの差が大きくなることがあるため、表の円換算は参考値。

ヨーロッパ|ユーロになっても意外と通貨は残っている

通貨主な使用国・地域ISOコード1単位の日本円換算
レクアルバニアALL約1.95円
兌換マルクボスニア・ヘルツェゴビナBAM約91.60円
ベラルーシ・ルーブルベラルーシBYN約50.83円
スイス・フランスイス、リヒテンシュタインCHF約189.9円
チェコ・コルナチェコCZK約7.39円
デンマーク・クローネデンマーク、フェロー諸島、グリーンランドDKK約23.97円
ユーロユーロ圏21か国ほかEUR約179.1円
英ポンド(スターリング)英国、ジャージー島などGBP約208.5円
ジブラルタル・ポンドジブラルタルGIP約208.5円
フォリントハンガリーHUF約0.491円
アイスランド・クローナアイスランドISK約1.28円
モルドバ・レウモルドバMDL約8.92円
デナール北マケドニアMKD約2.91円
ノルウェー・クローネノルウェー、スヴァールバル諸島などNOK約16.63円
ズウォティポーランドPLN約41.43円
ルーマニア・レウルーマニアRON約34.10円
セルビア・ディナールセルビアRSD約1.53円
ロシア・ルーブルロシアRUB約1.84円
スウェーデン・クローナスウェーデンSEK約15.95円
フリヴニャウクライナUAH約3.46円

「ヨーロッパ=だいたいユーロ」と思いがちだが、英国はポンド、スイスはフラン、ポーランドはズウォティ、チェコはコルナ、スウェーデンはクローナと、独自通貨もかなり残っている。

そして2026年の大きな変更がブルガリア。2026年1月1日にブルガリアがユーロを導入し、ユーロ圏は21か国になった。つまりブルガリア・レフ(BGN)は今回の現行通貨リストから外している。

英ポンドとジブラルタル・ポンド、フォークランド諸島ポンド、セントヘレナ・ポンドは1:1で連動するため、円換算もほぼ同じ。

アフリカ|43種類。今回いちばん通貨の種類が多かった地域

通貨主な使用国・地域ISOコード1単位の日本円換算
クワンザアンゴラAOA約0.168円
ブルンジ・フランブルンジBIF約0.0515円
プラボツワナBWP約11.46円
コンゴ・フランコンゴ民主共和国CDF約0.0667円
カーボベルデ・エスクードカーボベルデCVE約1.62円
ジブチ・フランジブチDJF約0.866円
アルジェリア・ディナールアルジェリアDZD約1.16円
エジプト・ポンドエジプトEGP約3.00円
ナクファエリトリアERN約10.27円
ブルエチオピアETB約0.947円
セディガーナGHS約13.46円
ダラシガンビアGMD約2.08円
ギニア・フランギニアGNF約0.0175円
ケニア・シリングケニアKES約1.19円
コモロ・フランコモロKMF約0.364円
リベリア・ドルリベリアLRD約0.883円
ロチレソトLSL約9.52円
リビア・ディナールリビアLYD約24.34円
モロッコ・ディルハムモロッコ、西サハラMAD約16.44円
アリアリマダガスカルMGA約0.0358円
ウギアモーリタニアMRU約3.84円
モーリシャス・ルピーモーリシャスMUR約3.29円
マラウイ・クワチャマラウイMWK約0.0888円
メティカルモザンビークMZN約2.41円
ナミビア・ドルナミビアNAD約9.52円
ナイラナイジェリアNGN約0.116円
ルワンダ・フランルワンダRWF約0.104円
セーシェル・ルピーセーシェルSCR約10.73円
スーダン・ポンドスーダンSDG約0.257円
レオンシエラレオネSLE約6.72円
ソマリア・シリングソマリアSOS約0.270円
南スーダン・ポンド南スーダンSSP約0.0273円
ドブラサントメ・プリンシペSTN約7.26円
リランゲニエスワティニSZL約9.52円
チュニジア・ディナールチュニジアTND約53.08円
タンザニア・シリングタンザニアTZS約0.0582円
ウガンダ・シリングウガンダUGX約0.0401円
中部アフリカCFAフランカメルーン、中央アフリカ、チャド、コンゴ共和国、赤道ギニア、ガボンXAF約0.273円
西アフリカCFAフランベナン、ブルキナファソ、コートジボワール、ギニアビサウ、マリ、ニジェール、セネガル、トーゴXOF約0.273円
ランド南アフリカ、レソト、ナミビア、エスワティニZAR約9.52円
ザンビア・クワチャザンビアZMW約7.96円
ジンバブエ・ゴールド(ZiG)ジンバブエZWG約5.77円
セントヘレナ・ポンドセントヘレナ、アセンション、トリスタンダクーニャSHP約208.5円

今回の分け方ではアフリカだけで43種類。国ごとの独自通貨が多い一方で、複数国が同じ通貨を共有する大きなグループもある。

代表格がCFAフラン。西アフリカ8か国のXOFと、中部アフリカ6か国のXAFがあり、名前も円換算も同じように見えるがISOコードは別。

前の記事で「世界で一番貧しい国」の話に登場したブルンジの通貨はブルンジ・フラン。1BIFは約0.0515円で、1,000BIFでも約51.5円ほどになる。

ただし、ここでも通貨単位の小ささと国の貧しさは別の話。韓国ウォンのように1単位が1円未満でも大きな経済を持つ国は普通にある。

北中米・カリブ|「ドル」が多すぎる

通貨主な使用国・地域ISOコード1単位の日本円換算
アルバ・フロリンアルバAWG約86.07円
バルバドス・ドルバルバドスBBD約77.03円
バミューダ・ドルバミューダBMD約154.1円
バハマ・ドルバハマBSD約154.1円
ベリーズ・ドルベリーズBZD約76.53円
カナダ・ドルカナダCAD約111.6円
コスタリカ・コロンコスタリカCRC約0.340円
キューバ・ペソキューバCUP約0.237円※
ドミニカ・ペソドミニカ共和国DOP約2.62円
ケツァルグアテマラGTQ約20.18円
グールドハイチHTG約1.18円
レンピラホンジュラスHNL約5.74円
ジャマイカ・ドルジャマイカJMD約0.974円
ケイマン諸島ドルケイマン諸島KYD約185.3円
メキシコ・ペソメキシコMXN約9.08円
コルドバニカラグアNIO約4.18円
バルボアパナマPAB約154.1円
エルサルバドル・コロンエルサルバドルSVC約17.61円
トリニダード・トバゴ・ドルトリニダード・トバゴTTD約22.71円
米ドル米国、エクアドル、エルサルバドル、東ティモール、マーシャル諸島、ミクロネシア、パラオ、パナマなどUSD約154.1円
東カリブ・ドルアンティグア・バーブーダ、ドミニカ国、グレナダなど8地域XCD約56.90円
カリブ・ギルダーキュラソー、シント・マールテンXCG約85.47円

米ドル、カナダドル、バハマドル、バミューダドル、バルバドスドル、ベリーズドル、ジャマイカドル、ケイマン諸島ドル……。

同じ「ドル」でも全部同じ価値ではない。バミューダドルやバハマドルのように米ドルと1:1に固定されているものもあれば、カナダドルやジャマイカドルのように独自に動くものもある。

さらに2025年にはキュラソーとシント・マールテンでカリブ・ギルダー(XCG)が登場。2025年3月31日から法定通貨となり、オランダ領アンティル・ギルダー(ANG)を置き換えた。

※キューバ・ペソは2025年末以降、複数の公定・変動レートが併存しているため、表では2026年9月の個人向け変動公定レートをもとにした概算値。

南米|ペソだらけかと思ったら、レアル・ソル・グアラニーもいる

通貨主な使用国・地域ISOコード1単位の日本円換算
アルゼンチン・ペソアルゼンチンARS約0.102円
ボリビアーノボリビアBOB約12.21円
レアルブラジルBRL約30.21円
チリ・ペソチリCLP約0.164円
コロンビア・ペソコロンビアCOP約0.0499円
ガイアナ・ドルガイアナGYD約0.736円
ソルペルーPEN約45.86円
グアラニーパラグアイPYG約0.0262円
スリナム・ドルスリナムSRD約4.08円
ウルグアイ・ペソウルグアイUYU約3.83円
ボリバルベネズエラVES約0.188円
フォークランド諸島ポンドフォークランド諸島FKP約208.5円

南米は「ペソ」の印象が強いが、ブラジルはレアル、ペルーはソル、パラグアイはグアラニー。通貨名だけ眺めてもかなり個性がある。

ベネズエラのボリバルは通貨切り替えの歴史が複雑で、ISO上もVESとVEDが併存する特殊な扱いが続いている。この記事では実際の通貨としては1種類として数え、表記はVESにまとめた。

フォークランド諸島は南米沖にある英国海外領土で、独自のフォークランド諸島ポンドを発行している。英ポンドと等価。

オセアニア|小さな島国は大きな国の通貨を使うことも多い

通貨主な使用国・地域ISOコード1単位の日本円換算
オーストラリア・ドル豪州、キリバス、ナウル、ツバルなどAUD約110.5円
フィジー・ドルフィジーFJD約69.47円
ニュージーランド・ドルニュージーランド、クック諸島、ニウエ、トケラウなどNZD約89.48円
キナパプアニューギニアPGK約34.13円
ソロモン諸島ドルソロモン諸島SBD約19.27円
パアンガトンガTOP約64.18円
バツバヌアツVUV約1.31円
タラサモアWST約56.56円
CFPフラン仏領ポリネシア、ニューカレドニア、ウォリス・フツナXPF約1.50円

オセアニアは独自通貨が9種類。キリバス、ナウル、ツバルなどはオーストラリア・ドルを使い、マーシャル諸島、ミクロネシア連邦、パラオは米ドルを使う。

国が違えば必ず通貨も違う、というわけではないのが世界のお金の面白いところ。

フランス領ポリネシア、ニューカレドニア、ウォリス・フツナではCFPフラン(XPF)が共通で使われている。

154種類を眺めて分かった、世界のお金の変なところ

1単位が高い通貨=金持ち国家、ではない

今回の表で1単位の円換算が特に大きいのはクウェート・ディナールで約499.7円。続いてバーレーン・ディナール、オマーン・リアルが400円台。

でもこれは「1KWDという単位を大きめに設定している」結果でもある。逆に1単位が0.01円以下の通貨が、そのまま貧しい国を意味するわけでもない。

同じ名前なのに中身が違う通貨が山ほどある

ドル、ペソ、ルピー、フラン、ディナール、シリング、ポンド。世界中を見渡すと、同じ名前の通貨があちこちに出てくる。

特にドルは強い。米ドルだけを想像すると、世界のドル一族の多さにちょっと驚く。

逆に、何か国も同じ通貨を使うケースもある

ユーロはもちろん、西アフリカCFAフラン、中部アフリカCFAフラン、東カリブ・ドルなど、複数国・地域で同じ通貨を共有するケースもある。

だから世界に約200の国があっても、通貨が200種類あるわけではない。

まとめ|2026年9月現在、今回数えた世界の通貨は154種類

ということで、ISO 4217を土台に「実際に国や地域で使われている通常の通貨」を数えた結果、2026年9月現在は154種類になった。

円、ドル、ユーロくらいなら普段から耳にするけれど、世界まで広げるとアリアリ、ウギア、パアンガ、ケツァル、ダラシ、リランゲニ……聞き慣れない名前が次々に出てくる。

しかも2025年のカリブ・ギルダー、2026年のブルガリアのユーロ移行のように、通貨の世界は今も普通に入れ替わっている。

「世界のお金を全部並べる」だけのつもりだったのに、思った以上に国の歴史と地域事情が見えてくる結果になった。

世界のお金そのものの格差が気になったら、こちらもどうぞ。

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