SNSで「米は今までが安すぎた」等と言って気持ちよくなってた人達、今どうしてる?

2025年、お米の値段がどんどん上がっていた頃。

スーパーでお米の値札を見ては、ため息をついていた人も多かったと思う。

ところがXを見ていると、そんな状況をむしろ肯定するような投稿が結構あった。

  • お米は今までが安すぎた
  • ようやく適正価格になった
  • 農家の苦労を考えれば当然
  • 農家を応援するためなら高くても買う

もちろん、農家の収入が増えること自体は悪い話じゃない。

でも、私はこういう投稿を見るたびに、ちょっとモヤモヤしていた。

いや、普通に高くてみんな困ってるんだけど……。農家を応援するのはいいとして、そんなに堂々と値上がりを歓迎する必要ある?



そんな2025年から約1年。

2026年にはお米の価格が大きく下がり始めた。

そこで、ふと気になった。

去年あれだけ「今までが安すぎた」「高くても買う」と言っていた人たちは、値下がりした今、何を言っているんだろう?

まさか、安くなったお米を喜んで買っていたりしないよね?

そんな意地悪な疑問から、実際にXで高値を肯定する投稿をしていた人たちの、その後を調べてみることにした。

目次

そもそも、お米はどれくらい安くなったのか?


まずは、お米の値段がどう変化したのか確認しておこう。

農林水産省が公表した全国のスーパー約1,000店舗のPOSデータによると、2026年10月5日〜11日の米5kg当たりの平均販売価格は2,837円(税込)。

前年の同じ時期は4,142円だったので、1年間で1,305円、約31.5%の値下がりとなった。

比較時期平均価格(5kg)
2025年10月6日〜12日4,142円
2026年10月5日〜11日2,837円
差額1,305円の値下がり

出典:農林水産省「米の価格を知りたい」/2026年10月16日公表データの詳細。価格は実際の販売データに基づく平均値で、銘柄や店舗によって異なる。

5kgで1,300円以上の差は大きい。毎月10kg買う家庭なら、単純計算で月2,600円以上の差になる。

家計にとってはありがたい値下がりだと思う。

でも、去年の高騰を「適正価格」と歓迎していた人たちにとっては、喜ばしい話とは限らないはず。

では、実際に過去の投稿を追いかけてみよう。

高騰時に米価を肯定していた13アカウントを追跡

今回はXの検索機能を利用し、2025年に「今までが安すぎた」「適正価格」「農家を応援するためなら高くても買う」といった趣旨の投稿をしていたアカウントを抽出。

その中から、個別に投稿を追跡できる13アカウントを対象に、2026年の米価下落に関する発言を調べた。

検索にはAIのGrokを使用。今回の数字はその検索結果を整理したもので、X利用者全体を対象とした統計調査ではない。また、X側の閲覧制限などにより、すべての投稿原文を独立して確認できたわけではない。



それを踏まえたうえで、Grokによる最終的な分類は次の通り。

値下がり後の反応人数
高値支持の立場を維持2人
値下がりを歓迎1人
中立・実用的な反応4人
値下がりへの言及を確認できず6人
合計13人



ここで注目したいのは、高値支持の立場を維持していたと分類されたのが13人中2人だったということ。



しかも、そのうち1人は実際にお米を作って販売している農家だった。

ただし、今回の13人は無作為に選んだわけではない。検索で見つかり、追跡できたアカウントの集計なので、この人数から「Xユーザーの何割が考えを変えた」とは言えない。

また、値下がりについて投稿していない人が、実際に値下がりをどう考えているかまでは分からない。

それでも、具体的な投稿を見比べていくと、なかなか興味深いものがあった。

実際に投稿を比較してみる

ここからは、過去と現在の両方について投稿が見つかったアカウントを紹介する。

投稿内容はGrokの検索結果に基づく要約。実際の投稿へ移動できるよう、元のX投稿へのリンクも掲載しておく。

「適正価格」と言っていた人が、おにぎりの値下げを要求?

まずは@44Yoshinoさん。

2025年12月29日には、米価について「今の価格は適正」「今までが安すぎた」という趣旨の投稿をしていた。




ところが、2026年9月18日には米価が下がったことを受けて、コンビニのおにぎりも値下げするのかと問いかける投稿をしている。


なるほど。お米の値段が下がったのだから、おにぎりも安くしてほしいという話。

おにぎりには米以外にも具材や人件費、物流費などがかかるので、米価が下がったからといって必ず値下げできるわけではない。

ただ、去年はお米の値上がりを適正価格だと捉えていた人が、今年は米価下落を理由に商品の値下げを求めているという対比は、個人的に気になった。

お米が高いときは適正価格。でも安くなったらおにぎりも値下げしてほしい……。そこはちょっと気になるなあ。



もちろん、以前の発言を撤回したわけではないし、両方の主張が必ずしも矛盾するとも限らない。

けどね?

「倍までは仕方ない」から「昔の値段に近づいた」へ

次は@chawa_teaさん。

2025年12月27日には、お米は今までが安すぎた気がするので、倍程度までの値上がりは仕方ないという趣旨の投稿をしていた。


https://twitter.com/chawa_tea/status/2004796382688018459



ところが2026年10月17日には、あきたこまち5kgが1,980円で売られていることに触れ、ようやく昔の値段に近づいてきたという趣旨の投稿をしている。




さらに別の投稿では、5kgのななつぼしを購入したことにも言及していた。





ただし、1,980円のあきたこまちを購入したと確認できたわけではない。購入したななつぼしの価格も不明。

また、値下がり後の投稿でも、以前は安すぎたのかもしれないという考えに触れているようなので、完全に意見が変わったというわけでもなさそう。

それでも、去年は値上がりをある程度容認していた人が、今年は昔の価格に近づいたことを肯定的に受け止めているのは興味深い。

値下がり後も農家を支持し続けている人もいた

一方で、主張が一貫していると見られる人もいた。

@MHip09cspockさんは、2025年12月31日に、それまでのお米が安すぎたのではないかと疑問を呈し、農家にエールを送る趣旨の投稿をしていた。

そして2026年8〜9月にも、お米が以前は安価に提供されていたことを理解していない人への批判や、農家にしっかり利益を得てほしいという投稿をしていた。


少なくとも発言を見る限り、以前からの農家支持という立場は変わっていないようだ。

実際に現在どの価格帯のお米を購入しているのかまでは、今回確認できなかった。

今回の調査では、こうした一貫した立場の人もきちんと見つかった。

そして、農家本人は当然ながら深刻だった

もう1人、値下がりを問題視する投稿を続けていたのが@21sakonさん。

こちらは実際にお米を生産・販売している農家。

2025年には米価上昇によって農家がようやく報われるという趣旨の投稿をしていた。



その後、2026年8月29日には、2,000円を切るような売値では農業の継続が難しいという趣旨の投稿をしている。



こちらは以前の主張と現在の主張が一貫している。

ただし、農家本人の場合は値下がりが自身の経営に直結するため、一般消費者が高値を容認することとは立場が異なる。

そのため、今回の調査でも農家本人の発言と一般消費者の発言は分けて考える必要があると思った。

残るアカウントはどうなっていた?



ここまで紹介した人以外についても、Grokの調査結果を一覧にしてみた。

アカウント2025年の主張・投稿傾向2026年の調査結果
@ten_niarazu今までが安すぎた米価の今後の動向に言及。明確な歓迎・批判は確認できず
@3803masa現在の価格が適正とも考えられる値崩れや中間業者の動向に言及。知人農家からの購入報告も
@nipponseifu今までが安すぎた米価が9週連続で下落したという情報を紹介
@shibuya_teppe_今までが安すぎた下落への該当投稿を確認できず
@ride_on_wave以前が安すぎ、現価格は適正下落への該当投稿を確認できず
@yasumukun17高くても買うという趣旨下落への該当投稿を確認できず
@QVBwTSR0v2DJxAR適正価格の重要性を指摘下落への該当投稿を確認できず
@alto3以前の価格は安すぎた新米を食べた投稿あり。購入価格や値下がりへの反応は不明
@usiyumaru5以前が安すぎた可能性を指摘下落への該当投稿を確認できず

※2026年10月22日時点のGrokによる検索結果。高騰時の主張は要約であり、原文の確認ができていないアカウントも含む。「確認できず」は検索で該当投稿が見つからなかったという意味で、投稿していないことを断定するものではない。

こうして見ると、値下がりを明確に批判したり、反対に喜んだりしている投稿が見つからない人も多かった。

もちろん、米価について一度意見を述べた人が、その後もずっと同じ話題を投稿し続けなければならないわけではない。

ただ、値上がりのときには「今までが安すぎた」と発信していた人たちが、値下がり後にはどのように受け止めているのか。そこはもう少し知りたくなった。

今もあえて高いお米を買って農家を応援している人は?



今回、私が個人的に一番気になっていたのはここ。

去年「農家を応援するためなら高くても買う」と言っていた人たちは、値下がりした今も以前と同じくらいの値段でお米を買い続けているのだろうか?

例えば、以前は5kg4,500円で購入していたお米が、現在3,000円になっていたとする。

そんなとき、あえて農家から従来と同じくらいの価格で購入し続けている人がいれば、確かに農家への応援を行動で示していると言えそう。

そこで購入報告についても調べてもらった。

結果、今回の13アカウントの範囲では、値下がり後もあえて以前と同程度の高値で購入し続けていると明言した一般消費者は、確認できなかった。

ただし、これは「高いお米を買っている人がいない」という意味ではない。

実際、知人農家から直接購入しているという報告もあった。ただし購入価格までは分からなかった。

また、SNSに購入報告をせず、黙って農家を応援し続けている人だっているだろう。

それでも、個人的には少し意外だった。

去年あれだけ農家を応援していたなら、今も高いお米を買っていることをXでアピールする人がもっといてもよさそうなんだけどなあ。



もちろん、そういう投稿が見つからなかったからといって、安いお米に飛びついたと決めつけることもできない。

実際の買い物かごの中身までは、Xを調べても見えないのだから。

農家を応援するのはいい。でも、高い米に苦しむ人のことも考えてほしい

今回の調査で分かったのは、去年の高値支持を今も続けている人もいれば、値下がりを肯定的に受け止める人もいて、そもそも値下がりについての発言が見つからない人もいるということ。

そして、投稿の変化だけでは、実際の購入行動までは判断できないということだった。

とはいえ、私の考えは去年からあまり変わっていない。

農家が十分な収入を得られることは大切だし、農業を続けられなくなるような価格が望ましいとも思わない。

でも、それと同時に、毎日の食費をやりくりする消費者の生活だって大切。

農家を応援することと、高騰に苦しむ人に向かって「今までが安すぎた」と言うことは、同じではないと思う。

ましてや、生活が苦しい人たちに対して、まるで高いお米を受け入れないことが悪いかのように語る必要はないんじゃないかな。

今回の調査では、値下がりしてからも変わらず農家を支持している人が見つかったのは、ある意味で意外だった。

一方で、去年あれだけ高値を肯定する投稿が目立っていたことを考えると、値下がりした今の反応が少し静かに感じられたのも確か。

もし今でも、あえて高いお米を買い続けて農家を応援している人がいるなら、その話もぜひ聞いてみたい。




ただ、最後にこれだけは言っておきたい。

農家への感謝は大切。でも、家計が苦しくて安いお米を選ぶ人が、農家への感謝が足りないわけじゃない。



高いお米を買って応援するのも自由。安くなったお米を喜んで買うのも自由。

だから私は、これからも普通に安くておいしいお米を買いたいと思う。

農家さんには感謝してる。でも、お米は安い方がありがたい。これってそんなにおかしな話かな?





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