皆様はかつてネット上でカリスマ的な人気を誇っていた「ノリアキ」と言う伝説のラッパーを知っているでしょうか?
その圧倒的にリアルなリリックと抜群のテクニックを誇り、さらにはミュージシャンの垣根を超え俳優としても活動していた彼でしたが、ある時を境にパッタリと華やかな世界から身を引きました。
その潔さにもカリスマらしさを感じていた彼の現在や生い立ちについてをまとめました。
目次
「リアル」ことノリアキのプロフィール
上記は今見ると初々しさ&若さゆえの荒々しさも感じられるデビュー直後のインタビューの様子を眺めつつノリアキのパーソナルデータをまずは紹介させて頂きます。
ノリアキは1984年5月29日生まれで2022年現在は37歳、出身地は山形県で本名は髙橋典彬(たかはしのりあき)です。
幼少期はいじめられていて引きこもっていた時期もありましたが、その後筑波大学へと進学するも音楽活動の為に中退。
その後上京して2005年5月に水野敬也氏主催の『後輩オーディション』を受け見事合格、水野敬也氏の友人である古屋雄作氏との共同プロデュースにより2006年3月にシングル「デビュー/unstoppable.」で鮮烈にメディアシーンへと登場しました。
リアル過ぎるノリアキの楽曲紹介
日本が震撼した伝説的なデビュー曲「unstoppable」
こちらは上記でも解説しているが、2006年3月22日にリリースされた1stシングル「デビュー/unstoppable.」に収録されていた楽曲のMVです。
曲の中でノリアキは
エミネムジブラも全部FAKE
と、当時日本を代表するラッパーであったZEEBRAや、世界でもっとも売れたラッパーとして全盛期を迎えていたEMINEMに対して直球かつ強烈なDisをかましていました。
ちなみにZEEBRAがメンバーであるラップグループ「キングギドラ」にも同名の楽曲があるのですが、それがこの曲と何かしらの関連性があるのかどうかは不明です。
このDisに対してZEEBRAは後にSNSで
「東京生まれヒップホップ育ち」は我ながら本当に息が長いなーと思うが「エミネム、ジブラも全部フェイク」も中々しぶといよねw
— Zeebra (@zeebrathedaddy) November 4, 2016
マジレスすると、彼にとってのリアルとは違うって事と理解してます。寧ろエミネムと同列に扱って頂いちゃって感謝ですw RT @Megumi_1286: @zeebrathedaddy 素朴に疑問なんですが、じゃあなにがreal なんでしょうかね…。
— Zeebra (@zeebrathedaddy) November 4, 2016
等と語っておりそこまで怒っては居ない様子ですが、上記の投稿は2016年なので2006年当時にどんな感情を抱いていたかは不明です。
当時のZEEBRAは2002年に「公開処刑」なんて楽曲を出していたりとイケイケだった頃ですし。
unstoppableと同時収録されていたデビューは、ガラっと曲調が変わったポップでさわやかな楽曲で、音楽性の幅広さを世間に見せ付ける形となりました。
サビ部分の振り付けにも注目。
音楽性のさらなる進化をリアルに見せ付けた2ndシングル「スカイフィッシュ」
こちらはノリアキの楽曲の中で唯一のタイアップ曲である。
ノリアキのプロデューサーである古屋雄作氏が製作したDVD「スカイフィッシュの捕まえ方」にてタイアップ曲として古屋雄作氏が作詞を行っている(作曲はノリアキと古屋雄作の合作)
流れるようなメロディーラインが秀逸で、友達の車に乗り数時間掛け夏の湘南へと向かったあの頃を思い出した。
ノリアキの楽曲の中でNo1との呼び声も高い作品である。
ちなみにDVDとして発売されていたスカイフィッシュの捕まえ方は、現在古屋雄作氏の公式Youtubeチャンネルにて無料公開されているので合わせてご覧頂きたい。
1stアルバム「This is da Music.」発表&収録曲「きみはポイズン」MV公開
満を持して1stアルバムを発表したノリアキ、それと同時に上記楽曲のMVを発表。
今回のMVは初の海外での撮影となったが、unstoppableからさらに進化した彼のラップスキルが堪能出来ます。
ノリアキによる「This is da Music.」楽曲解説
ノリアキ本人によるアルバム楽曲解説、時折照れ混じりなのが実にリアル。
俳優としてデビューしリアルな演技の才能を開花させるノリアキ
その後は俳優としても活動、古屋雄作氏製作のDVD「怒らせ方シリーズ」に出演しその独特のキャラクターで存在感を発揮していました。
ちなみに怒らせ方シリーズも古屋雄作氏の公式Youtubeチャンネルで無料公開されているので、まだ見た事無い方や「懐かしいな」と思った方は是非合わせてご覧下さい。
しかし2009年8月に公式ブログにて引退を発表しその後はすっぱりとメディアから姿を消していました。
その後もネットでは頻繁に彼のその後について知りたがる物が続出し、さらには復活を待ち望む声が上がっていました。
しかしノリアキからは引退から5年以上の時が経過しても何の発表はおろか、近況を伝える物すら無く、このまま伝説として消えていくのかと思われたのですが…
2018年に意外な形で再び世に登場するノリアキ
引退後は山形県に戻り、筑波大学へと進学したその秀逸な頭脳を生かし「AIMY -山形県人工知能コミュニティ」に参加していたノリアキ。
上記の動画は投稿直後は全く注目されていなかったのですが、ある時
これノリアキじゃね?
と気づいた人間が拡散、あきらめ掛けていた伝説との意外な形での邂逅に歓喜するファン達の声が再びネット上にこだましました。
しかし彼はもはやりっぱな研究者でありミュージシャンとして活動していたのは過去の話。
それでも良い。
ノリアキの元気な姿が見られたならば。
そんな風にただただ彼の近況を知れた事をファンは喜んでいたのですが・・・
それから2年後、コロナ過に入り世界中が暗い世相に包まれ暗黒を迎えていた2020年12月に
世間が震撼する告知が突如されました。
2020年12月24日 聖なる夜に再びミュージシャンとして降臨したノリアキ
2020年12月18日、古屋雄作氏のYoutubeチャンネルに上記の動画が投稿されました。
2020年12月24日
ノリアキ復活ライブ
すぐさまリアルを欲していた彼のファン等によって瞬く間にネットで拡散。
そしてこちらが当日のライブの様子、歓喜するファンにより投げ銭が飛び交う様子がリアルでした。
久しぶりにミュージシャンとしての顔を見せてくれ当時と変わらないパフォーマンスを披露、コロナ過に配慮して「きみはポイズン」は歌わない配慮もリアル。
さらには新曲発表と言うサプライズまで飛び出す充実の時間となりました。
新曲「know real key」発表&自身のYoutubeチャンネル「know real key」解説
クリスマスライブで13年ぶりに発表された新曲「know real key」は、コロナ過の世相を反映し、苦しむ人々に対してそっと背中を押してくれるような、ノリアキの慈愛がふんだんにメッセージとして込められた、正に「リアル」な楽曲でした。
過去の楽曲のエッセンスが歌詞の中に込められているのも集大成と行った感じで、古くから彼を知るファンにとっては感涙物の仕上がりです。
その後彼は自身のYoutubeチャンネル「know real key」を解説。
ショート動画がメインですが現在も定期的に動画を投稿しています。
あとがき
ニート東京にも数回出演し、リアルな素顔を見せてくれているノリアキ。
自身のYoutubeではショート動画であるあるネタやモノマネを投稿してみたりと現代に適応しようとするリアルな姿が見られます。
ミュージシャンとしてでは無く、リアルな人間として今後も彼から目が話せません。