2023年現在、フードデリバリー業務は安定した収入が得られるとは言い難い状況。
恐らく数年前のコロナ過からフードデリバリーをやられていた方の殆どはかなり収入が目減りしている事と思われます。
そんな状況でも工夫次第では他の配達員に時給換算で差をつける事は可能。
そこでこの記事では
配達員が収入を上げる為にやるべき事の中から特に重要な5つの項目
を紹介させて頂きます。
売り上げが上がらず悩んでいる方は是非参考になさって下さい。
たまにnoteとかで収入アップするノウハウなんてのを有料記事で売っている方もいらっしゃいますが、基本的にはここに書いてあるような事と似たような内容をもっと細かく解説しているかスピリチュアル的表現を交えて書いているだけです。
何故ならあっと驚くような収入アップの裏技なんて物、ことデリバリー業務においては存在しないんですから。
目次
その1 土地勘(裏道、道路状況、店etc)を身に着ける
配達しながら全国一周なんて企画をやってる訳でも無ければ、基本的には毎日同じエリアで配達される方が殆どだと思います。
そんな時にただ何も考えずにアプリで注文を受けてGoogleMAPのナビに従ってお店とお客さんを巡るのでは無く
日々経験として蓄積する
ように心がけるのが物凄く重要です。
例えば
自分の稼働地域の地名をなるべく暗記しておく
渋滞しやすい道路と時間帯を覚えておく(その際に使える裏道もあれば知っておくと便利)
待たされる事が多い店舗や、複数の店舗名があるゴーストレストランを覚えておく
等。
Uber Eatsであれば時間がかかった分は調整金で多少なりとも補填されるのですが、その他のフードデリバリーにおいては時間がかかる=報酬が減るだけ。
店舗が調理に時間がかかって受け取りに行ってから10分待たされる
なんて状況たまにありますが、Uber Eats以外のデリバリーサービスだと基本受注した後のキャンセルが出来ない上に、店舗での待ち時間には報酬が発生しない為、配達員目線で言えばただ時間を無駄にしているような状態になってしまいます。
なので待ち時間が度々発生するような店舗は覚えておいて、ピークタイムの注文が頻繁に入るような時間帯には、その手のお店の配達依頼は受けないようにするのも手です。
そしてもう一つ、道路状況を覚えておくのもかなり重要、特に時間帯によって渋滞が発生する道は覚えておかないと後々苦労します。
私自身、初心者の頃出前館で受けた配達依頼でお届け中物渋滞に巻き込まれ、尚且つ裏道が一切存在しないような状況で物凄く焦った事があります。
結局45分位かかって750円の報酬しか貰えるやるせない気分になりました。
今の私だったら間違いなく取らない注文なのですが、取らないと判断が出来るようになったのは紛れもなく過去の経験値に依る物。
その手の経験値を積み重ねる事で、自分の稼働地域の土地勘が身につくわけなのです。
配達中に得た知識や経験全てを未来への糧にする
そんな心持ちで稼働されるように心がけましょう。
複数のフードデリバリーサービスを同時オンラインしておく
現在フードデリバリーを専業で行っている配達員の方は、複数のフードデリバリーを掛け持ちしてオンラインにするのが基本スタイル。
数年前みたいにUber Eatsだけオンラインにしてれば誰でもそれなりに稼げるなんて時代ではありませんので、複数アプリを立ち上げて最初に来た注文を受けるようにします。
ただし同時オンラインはどこのフードデリバリーでも禁止はしていませんが
同時に2社以上のフードデリバリーの注文を受けるのは禁止
されている会社が殆どですのでご注意下さい。
分かりやすく説明すると
〇 Uber Eatsと出前館のアプリを同時に立ち上げて両方オンラインにする。
× Uber Eatsの配達依頼を受注している状態で、出前館の配達依頼も受注してしまう。
注文者にはアプリで位置が表示されていますので、
他社の依頼も同時にこなそうとすると
この人なんでこんな場所に居るの?
となって、下手すればクレームが入り、最悪アカウント停止になるのでご注意下さい。
基本的には注文を受けた時点でそれ以外のサービスのアプリは全てオフラインにしておくのがマナーです。
注文が入りそうなエリアや待機場所を常に探す
基本的に配達依頼と言うのはお店に近い人間に優先して回されます。
なので当然お店が密集しているエリア付近に居れば注文は入りやすいのですが・・・
そのエリアに配達員がたくさん居た場合、ある程度注文自体はあっても配達依頼が分散してしまうので結果的に配達依頼が余り来ないなんて事もあったりします。
なので僕の場合は、エリア内にあるマクドナルド付近を回ってみて暇そうにしてる配達員の方を数名見かけたら別のエリアに移動するようにしています。
渋谷新宿辺りのターミナル駅付近よりも、ローカルな駅前辺りに居た方が配達が入るなんてケースも珍しくありません。
配達員と店舗数の需要と供給のバランスが優れている場所を常に上を目指して探していく
そんな貪欲な姿勢って配達するに当たっては凄く大事なんですよね。
本気で稼ごうと思うのであれば最初の数か月位は近隣地域を色々巡って一番注文が入るエリアを探してみるのも良いと思います。
1日単位で見れば「ここのエリア全然注文入らなくて稼げなかったよ」なんて事もあるかもしれませんが、それは未来への投資と割り切りましょう。
ただし、何を重要視するかは人それぞれ
あんまり注文入らないけど地元で気楽にやるのが好きだから移動時間かけてまで他の地域でやりたくない。
なんて方もそれはそれでアリだと思います。
作業効率化出来る所はしておく
配達をやってて
面倒臭い
と感じる動作や作業って幾つかあると思います。
それらの中には工夫する事で簡略化&効率化出来る物もありますので、そういった類の物はなるべく簡略化しておくと作業効率UP&ストレス軽減に繋がります。
例えば配達バッグを背負っておろしてが面倒に感じるのであれば荷台をバイクもしくは自転車につけてそこにバッグを固定することでその作業から解放されます。
その際、自転車やバイクを降りてからは保温バッグに入れず商品を手に持ってお届けする形になりますので、タワーマンション等の建物内の移動時間が掛かる物件だと冷めてしまったりと言った心配があります。
そういう物件の場合のみサーモス辺りで売ってる小型の保温バッグをバッグに入れておいて、その中に入れてマンション内は持ち運ぶなんて対策をすればOKです。
これ位のサイズなら配達バッグにそのまま入るので、バッグ内の仕切りとしても使えて便利。
後はUberEats限定の話なのですが、
お客様に送るメッセージや置き配完了、その他メッセージ連絡が必要な状況に合わせて予め定型文を作成&保存してすぐ送れるようにしておく
これが効率化する上でかなり大事です。
2、3パターン程度は登録している方は多いと思われますが、自分の場合定型文は様々なパターンに合わせて10種類以上用意しています。
これをしておくことで、例えば店舗が混雑してて調理に時間がかかるとか、道路が渋滞していて時間がかかるとかも定型文を入れておけばお客様にすぐメッセージを送って状況を伝える事が出来ます。
少し遅れる場合でもその手のメッセージを送っておくことで、お客さんからBAD評価を貰う可能性もぐっと下がりますので自分の為にもなります。
後は、現金配達の注文の場合もお客様に予め「お支払い金額をお伝え頂ければ、お釣りを予め用意して伺うのでスムーズな受け渡しが可能です。」なんて感じのメッセージを送っておくと、現金配達のお釣り受け渡しの手間がある程度解消されるので定型文で用意しておくと便利です。
お客様からしても真冬の寒い時に配達員がかじかんだ手で悪戦苦闘しつつお釣りを用意しているのを待ってるのは辛いでしょうし。
配達依頼を受ける受けないを素早く判断出来る能力を身に着ける
こちらもほぼUber Eatsの話なのですが、Uber Eatsの場合配達の報酬基準は一定では無く色んな要因によって注文毎に変動します。
ほぼ同じ配達距離の注文でも何故か報酬が数百円違うなんて事も珍しくありません。
そして場合によっては悪い意味で
え、何この金額?
みたいな案件が飛んで来たりします。(特に早朝や深夜帯に多い)
総配達距離6kmで33分かかる依頼が500円未満
なんて見積もりの配達依頼も飛んできます。
Uber Eatsの場合は最初の見積もり金額がそれでも、実際やってみると調整金が入ってもう少し高い金額になる事もあるのですが、確定では無い為本当に見積もり通りの料金でガッカリする事だってあります。
来た案件はお客様の為に全て受ける
そういうポリシーで配達をされている方も中にはいらっしゃいますが、それだと当然配達効率は落ちますし、厳密にそのポリシーを守るのであれば前述のような複数フードデリバリー同時オンラインも出来ませんので、私はオススメしません。
配達依頼の取捨選択は必須だと思っています。
もう1つ配達を受けるか否かで私が重要だと思っているのが
配達先の住所
これは最初にお話しした土地勘を身に着けると被ってしまう部分もあるのですが
周りに飲食店が何も無いような、工場と畑、後は民家がポツポツしか無いようなエリアへと配達した場合、配達を終えるまでに次の配達依頼が来る事は殆どありません。
その為、再び配達依頼が来るような飲食店のあるエリアに戻るまでの時間が必要となってしまうので、時間効率はかなり悪くなります。
東京の都心部であればどこに配達に行ってもそんな地域は無いので余り気にする必要は無いかもしれませんが、郊外で活動される方は
次の注文依頼が入ら無さそうな地域への配達は避ける
なんてのも必要だと思います。
お客様に申し訳なさを最初のうちは感じるかもしれませんが、余り気にしないで大丈夫です。
Uber Eatsの場合拒否された案件は少し報酬が上乗せされた状態で他の配達員に回されるので、拒否が続けば続く程単価が上がっていき、最終的には配達して戻ってくる時間を考えても割に合うような金額になります。
たまにUber Eatsで物凄い高額単価の案件が飛んでくる事がありますが、その中にはそんなプロセスを経て単価が上がった物も含まれます。
なので条件の悪い依頼を拒否するのは他の配達員の為にもなるのです。
あとがき
配達の稼ぎをアップする為に出来る事は繰り返しになりますが
経験の蓄積による作業の効率化&簡略化
これしか有りません。
なので間違っても胡散臭い自称〇万配達とか月〇万稼いだとかの謳い文句を言ってる胡散臭い配達員がnoteで公開してる有料記事とか買わないで下さい、週刊誌の袋とじ並にがっかりするだけです。
ただ、私から申し上げておきたいのはそれらの作業効率化はあくまでも
やれば得
であって
やらないと損
と言う考え方はしない方が良いです。
後者のような考え方で配達されている方も居ますが、そういう考え方での配達はストレスがかなり増大してしまい、ギグワーカーの一番の強みでもある、ある種の解放感と気楽さが大きく損なわれてしまう事になります。
やったら少しお得位の感じで考えた方が精神衛生上オススメです。
じゃないとちょっとした時間ロスでもイライラするようになり、その感情がお客さんや店舗の人に見えてしまうか、もしくはぶつけてしまうようになりかねませんから。
数年前に比べると需要も減り、配達員も増え、報酬も引き下げられましたが
少なくとも都内の繁華街で複数のフードデリバリーを同時オンラインにして一日働けば
現状はまだ
「生活もままならない」
レベルで酷いコトにはまだなっていないので余り気負い過ぎない方が良いです。
もしも現在生活もままならないような状況になっている方がいらっしゃったとしたら、
大体の場合稼働地域が悪いです。
まずは別の地域に移動
して配達してみましょう。