小型冷蔵庫の処分に13,560円!? 家電リサイクル料金が高すぎるので安くする方法を調べてみた

2022年に購入した48Lの小型冷蔵庫が、わずか4年で壊れてしまった。

仕方がないので買い替えることにしたのだが、そこで思わぬ問題が発生した。



古い冷蔵庫を処分するのに、なんと13,560円もかかるらしいのである。



クソが。

いや、ちょっと待ってほしい。

この冷蔵庫、現在はネットの最安値でも17,850円ほど。



実は今回壊れたのは2代目で2014年に初めて買った奴は8年程で壊れてしまい2022年に同じものを買いなおした。

2014年当時の価格はなんと11,800円。

つまり、当時の新品購入価格よりも、現在の処分費用の方が高いというわけだ。



正直意味が分からない。


正確に言えば意味は分かるが、到底納得が出来ない。

しかも48Lといえば、一人でも抱えられるほどの小さな冷蔵庫である。これが何百リットルもある大型冷蔵庫ならまだ納得できなくもないが、こんな小さな冷蔵庫を捨てるだけで13,560円?

冷蔵庫を買い替えたいだけなのに、捨てる方にもこんなにお金がかかるの?




しかし、家電リサイクル法の対象となる冷蔵庫なので、自治体の粗大ごみに出すこともできない。

ならば、なんとかして安く処分する方法はないものか。

そんな疑問から調べ始めたのが、この記事の出発点である。

今回は冷蔵庫だけでなく、テレビ、洗濯機、エアコンなど、家電リサイクル法の対象となる製品全般について、処分料金の仕組みから費用を抑える方法まで調べてみた。

同じように家電の買い替えや処分で困っている方の参考になれば幸いである。

目次

そもそも、なぜ同じ冷蔵庫を2台も使っていたのか

ここで少し、今回壊れた冷蔵庫について説明しておこう。

先程も言ったが私は2014年にも同じ製冷蔵庫を購入しており、今回壊れたのは2代目である。




そもそも、なぜ同じ冷蔵庫を2台続けて使っていたのか?



それは単純にこの冷蔵庫を気に入っていたからだ。

48L程度の小型冷蔵庫には、庫内の上部に小さな冷凍室が付いている製品が多いのだが、個人的にはあれが必要ない。

冷凍室といっても大した容量はないし、使い道も限られる。それでいて霜取りの手間まで増えるのだから、むしろ邪魔でしかない。

そこで冷凍室のない小型冷蔵庫を探した結果、行き着いたのがSunRuckの「冷庫さん」という製品だった。

SunRuck 冷庫さん 48L ペルチェ式冷蔵庫

この冷蔵庫は、一般的なコンプレッサー式ではなく、ペルチェ方式を採用した小型冷蔵庫である。

初代は2014年に11,800円で購入し、2022年まで約8年間使用した。それなりに満足していたので、故障した際にも同じ製品を再購入。

ところが、2代目は初代の半分となる、わずか4年で壊れてしまったのである。

しかも、前述したとおり現在は17,850円ほど。2014年当時より6,000円以上も値上がりしており、これ自体も随分と高くなったものだ。

今回も同じ製品を買うという選択肢はあったのだが、処分費用まで考えると、さすがに少し考え直したくなってきた。

そもそも家電リサイクル法とは?対象となる家電は4品目

家電リサイクル法とは、正式には「特定家庭用機器再商品化法」という法律である。

家庭から出る特定の家電製品について、販売店による引き取りや、メーカーによる再商品化(リサイクル)などを定めた制度だ。



対象となる家電は、大きく分けて次の4品目である。

対象品目主な製品
エアコン家庭用の壁掛け型・床置き型など
テレビブラウン管、液晶、有機EL、プラズマ
冷蔵庫・冷凍庫家庭用冷蔵庫、冷凍庫、対象となるワインセラーや冷温庫など
洗濯機・衣類乾燥機全自動洗濯機、二槽式洗濯機、ドラム式洗濯乾燥機、衣類乾燥機

具体的な対象製品については、経済産業省の家電リサイクル制度FAQでも確認できる。

なお、パソコンや電子レンジ、炊飯器などはこの4品目には含まれない。別の制度や自治体の分別ルールが適用されるため、今回は対象外とする。

ここで重要なのは、対象となる製品は、壊れていようが、古かろうが、原則として家電リサイクル法に沿った方法で処分する必要があるという点だ。

また、家庭用として製造・販売された機器なら、事業所で使用していた場合でも対象となる。一方、業務用として製造された機器は基本的に対象外となるので注意したい。

48Lの小型冷蔵庫でもリサイクル料金がかかるの?

ここが私にとって、最も納得しにくかった部分。

家電リサイクルでは、冷蔵庫・冷凍庫を容量によって次の2つに区分している。

区分容量
小170L以下
大171L以上

つまり、48Lの小型冷蔵庫も、160Lの冷蔵庫も、同じ「小」という料金区分になるのである。

さらに、一般的なコンプレッサー式の冷蔵庫だけでなく、ペルチェ素子を使った電子冷蔵庫も家電リサイクル法の対象となっている。

どんなに小さくても、対象となる冷蔵庫である以上、リサイクル料金が必要になるというわけだ。

もちろん、リサイクルには解体や分別、設備の維持などの費用がかかることは理解できる。

しかし、これだけ製品の大きさが違うのに同じ料金区分というのは、やはり小型冷蔵庫の利用者からすると不公平感が強い。

特に本体価格が1万円台の製品ともなれば、なおさらだ。

家電リサイクル料金はいくら?4品目の参考価格一覧

では、実際にどのくらいの料金が必要になるのだろうか。

まず知っておきたいのは、家電の処分費用は基本的に次の2つから構成されるということ。

家電の処分費用=リサイクル料金+収集運搬料金

リサイクル料金はメーカーや品目・サイズ区分によって設定される料金。収集運搬料金は、販売店などが不要になった家電を引き取り、指定引取場所まで運ぶための料金である。


まずは代表的なメーカーのリサイクル料金を見てみよう。

品目区分参考リサイクル料金
エアコン家庭用550円~990円
液晶・有機EL・プラズマテレビ15型以下1,870円
液晶・有機EL・プラズマテレビ16型以上2,970円
ブラウン管テレビ15型以下1,320円~1,870円
ブラウン管テレビ16型以上2,420円~2,970円
冷蔵庫・冷凍庫170L以下3,740円
冷蔵庫・冷凍庫171L以上4,730円
洗濯機・衣類乾燥機家庭用2,530円

2026年11月時点の税込参考料金。主なメーカーの料金例であり、表中の金額がすべてのメーカーに適用されるわけではない。特にエアコンなどはメーカーによってさらに高額になる場合もある。収集運搬料金は含まない。

実はここにも落とし穴がある。

同じ170L以下の冷蔵庫であっても、メーカーによってリサイクル料金が異なるのである。

例えば、今回処分するSunRuckの冷蔵庫の場合、メーカーのイー・エム・エー株式会社に適用されるリサイクル料金は5,200円だった。

一般的な参考料金の3,740円より、1,460円も高い。

ということは、単純に冷蔵庫の容量を見て料金を判断することはできないというわけだ。

正確な料金は、家電リサイクル券センターのメーカー別料金検索で確認できる。

なお、今回案内された13,560円の内訳は以下のとおり。

項目料金
リサイクル料金5,200円
収集運搬料金8,360円
合計13,560円

これはSunRuck公式サイトに掲載されている回収サービスの料金である。

もちろん、どこに依頼してもこの金額になるわけではない。問題は、収集運搬料金が業者によって大きく違うという点だ。

大手家電量販店の買い替え時のリサイクル費用を比較

家電の処分で大きな差が出るのが、収集運搬料金である。

この料金は販売店によって異なり、新しい家電を購入する際に一緒に引き取ってもらうのか、古い家電の回収だけを依頼するのかによっても変わる。

参考として、大手家電量販店4社の買い替え時の料金を比較してみた。

ここでは170L以下の冷蔵庫を購入し、古い冷蔵庫を同時回収してもらう場合の標準料金を想定している。

販売店収集運搬料金リサイクル料3,740円の場合リサイクル料5,200円の場合
ヨドバシカメラ550円4,290円5,750円
ビックカメラ3,300円7,040円8,500円
ヤマダデンキ3,300円7,040円8,500円
ケーズデンキ3,300円7,040円8,500円

2026年11月時点の各社公式通販の標準料金を基にした税込参考額。買い替え時の同一品目・同数の回収など、所定の条件を満たす場合の計算であり、追加の訪問費・出張費・作業費は含まない。宅配便扱いの商品などには適用されない場合がある。

こうして比較してみると、ヨドバシカメラの収集運搬料金550円は非常に安い。

ただし、新しい家電の配送と同日・同じ場所から、同じ品目・同じ台数を引き取る場合の条件付き料金となる。

さらに注意したいのが、小型冷蔵庫など宅配便で配送される製品だ。

大型家電の配送・設置とは扱いが異なり、ネット通販の注文時に同時回収を申し込めなかったり、別途回収費用が必要になったりするケースがある。

例えばヤマダデンキでは、宅配扱いとなる小型冷蔵庫などは、ネット通販での同時回収を受け付けていない。別途、店舗や窓口で回収を依頼する必要がある。

ケーズデンキでも、購入・回収の条件によっては出張費などが追加される。

つまり、表の料金だけを見て安いと判断せず、自分が購入する商品にその料金が適用されるかまで確認する必要がある。

各社の条件は、ヨドバシカメラ、ビックカメラ、ヤマダデンキ、ケーズデンキの公式案内から確認できる。

家電リサイクル費用を安くするなら指定引取場所への持ち込み

今回いろいろ調べた中で、最も分かりやすく節約できると感じたのがこの方法である。



指定引取場所へ自分で家電を持ち込めば、収集運搬料金を支払う必要がなくなる。



例えば今回の冷蔵庫なら、13,560円だった処分費用を、リサイクル料金5,200円と郵便局の払込手数料まで抑えられる。

つまり、収集運搬料金8,360円をまるごと節約できる計算だ。

ただし、当然ながら家電を運ぶための車や人手を自分で確保する必要がある。

48L程度の小型冷蔵庫なら現実的な方法だが、数百リットルの大型冷蔵庫やドラム式洗濯機などになると、そう簡単にはいかないだろう。

運搬の負担や交通費も考慮して判断したいところだ。

指定引取場所へ持ち込むまでの5ステップ

実際の手続きは、次のような流れになる。

  1. 製品のメーカーと区分を調べる
    冷蔵庫なら内容積、テレビなら画面サイズを確認する。型番やメーカー名が分かるようにしておこう。
  2. リサイクル料金を調べる
    家電リサイクル券センターの公式サイトで、処分する製品に適用される料金を確認する。
  3. 指定引取場所を探す
    全国の指定引取場所から行きやすい施設を探し、受付時間や営業日を確認する。
  4. 郵便局で家電リサイクル券の手続きをする
    郵便局の貯金窓口で専用のリサイクル券を受け取り、必要事項を記入して料金を振り込む。振込手数料は別途必要。
  5. 家電と支払い済みのリサイクル券を持ち込む
    指定引取場所へ廃家電とリサイクル券の綴り一式を持参し、係員の案内に従って引き渡す。

指定引取場所は、家電リサイクル券センターの指定引取場所検索から探せる。

なお、指定引取場所への持ち込みは原則として予約不要だが、施設ごとに受付時間や休業日が異なる。臨時休業などもあるため、事前に確認しておくと安心である。

また、家電リサイクル券を使った振り込みでは、料金とは別に郵便局・ゆうちょ銀行の振込手数料が必要になる。

詳しい手続きは、家電製品協会の持ち込み手順に記載されている。

ほかにもある!家電の処分費用を節約する方法

指定引取場所への持ち込みが難しい場合でも、いくつか検討できる方法がある。

買い替えと同時に引き取ってもらう

最初に確認したいのが、新しい家電を購入する販売店の回収サービスだ。

家電リサイクル法では、同じ品目の家電を買い替える際、販売店には古い製品を引き取る義務がある。

これは実店舗だけでなく、インターネット通販でも同じである。

ただし無料で引き取る義務ではなく、収集運搬料金などは販売店によって異なる。

購入前に回収の可否と総額を確認しておくと、あとから余計な手間がかからずに済むだろう。

自治体が案内する回収業者を比較する

購入店に依頼できない場合や、料金が高すぎる場合には、自治体が案内している家電4品目の回収方法を確認してみよう。

自治体によっては、収集運搬を依頼できる許可業者を案内している。

料金は業者によって異なるので、複数の業者に総額を確認して比較する価値はある。

ただし、無料回収をうたう無許可の業者によるトラブルもあるため、自治体の案内や業者の許可状況などを確認することが重要だ。

本体価格と処分費用を合算して比較する

これは今回、特に重要だと感じたポイントである。

家電量販店ではリサイクル回収料金が安くても、肝心の新しい家電の販売価格が高いことがある。

逆に、ネット通販で本体を安く買えても、古い家電の回収料金が高ければ、結局は割高になってしまう。

重要なのは「新しい家電の購入価格+古い家電の処分費用」の合計で比較すること。

本体価格だけで販売店を決めたり、回収料金だけで得だと判断したりしないことが、結果的に大きな節約につながる。

リネットジャパンなら安く回収してもらえる?

家電の処分方法を調べている中で気になったのが、リネットジャパンとSGムービングが連携する家電回収サービスである。

公式サイトの料金表を見てみると、1,680円(税込1,848円)という記載がある。

さらに、梱包した状態で3辺の合計が140cm以内、重量20kg以内という条件も書かれている。

これなら48Lの小型冷蔵庫も対象になるのでは?

そう思ったのだが、残念ながら違った。

この1,848円という料金は、家電リサイクル法の対象となる冷蔵庫などには適用されないのである。

リネットジャパンのサービスでは、家電リサイクル法の4品目と、それ以外の小型家電を別の料金区分で扱っている。

冷蔵庫、テレビ、洗濯機、エアコンについては、メーカーや品目、サイズなどに応じたリサイクル料金に加えて、地域に応じた収集運搬料金が必要になる。

料金は公式サイトで回収先の郵便番号と品目を入力すると、目安を調べられる仕組みとなっている。

自宅まで回収に来てもらえる点は便利なので、自分で運べない場合には比較対象の一つになるだろう。

ただし、サイズが小さいからといって、小型家電向けの安い料金が適用されるわけではないので注意したい。

家電リサイクルで間違えやすいポイント

最後に、家電の処分で間違えやすいポイントを整理しておこう。

壊れた冷蔵庫なら粗大ごみに出せる?

出せない。故障の有無に関係なく、家電リサイクル法の対象となる冷蔵庫は、原則として同法に沿った方法で処分する必要がある。

48Lなどの小型冷蔵庫でもリサイクル料金は必要?

必要。対象製品であれば48Lでも170L以下の冷蔵庫として扱われる。ペルチェ式の電子冷蔵庫も対象となる。

どこの家電量販店でも回収料金は同じ?

同じではない。リサイクル料金はメーカーなどによって決まるが、収集運搬料金や出張費は販売店によって異なる。

指定引取場所への持ち込みには予約が必要?

原則として予約は不要。ただし、受付時間や休業日は施設によって異なるため、事前に確認しておくことが推奨されている。

郵便局で支払うのはリサイクル料金だけ?

リサイクル料金とは別に振込手数料が必要。手数料は支払い方法などによって異なる。

結局私はどうしたか?



さて、ここまで家電リサイクル料金の仕組みや節約方法を調べてきたが、結局私はどうしたのか。




最終的に選んだのは、新しい冷蔵庫をできるだけ安く購入し、古い冷蔵庫は指定引取場所へ自分で持ち込むという方法である。

まず、新しい冷蔵庫については、当初検討していた17,850円ほどの製品から、さらに安い50Lの冷蔵庫に変更した。

購入価格は12,000円。


冷蔵庫 50l 一人暮らし 小型 左開き 1ドア ワンドア 小さい 木目 黒 白 ブラック ホワイト ミニ冷蔵庫


冷凍庫は無いが製氷室はついており、サイズ的には2Lペットボトルの縦置きが可能。

それが決めてとなった。


そして古い48L冷蔵庫については、メーカー公式が案内している回収サービスを利用せず、自分で指定引取場所まで持ち込むことにした。

リサイクル料金は5,200円。あとは郵便局の払込手数料だけで済む。

今回の出費を整理すると、次のようになる。

項目金額
新しい冷蔵庫12,360円
古い冷蔵庫のリサイクル料金5,200円
収集運搬料金0円
合計17,560円

上記は購入代金とリサイクル料金の合計。郵便局の払込手数料や、自分で運搬するための交通費などは含まない。持ち込み処分を予定した場合の費用である。

最初に案内された13,560円の回収サービスを利用する場合と比較すると、処分費用だけで8,360円の節約になる。

しかも、新しい冷蔵庫も当初検討していたものより5,490円安い製品に変更したため、買い替えと処分を合わせた出費を大幅に抑えることができた。

もちろん、その分だけ自分で運搬する手間はかかる。しかし今回は比較的軽い小型冷蔵庫だったこともあり、十分現実的な方法だと判断した。

リサイクル料金があまりに高かったので、購入する冷蔵庫自体も安いものに変更し、さらに持ち込みを選ぶことで、なんとか総額を抑える算段がついたのである。

それにしても、家電を処分するだけでここまでお金と手間がかかるとは思わなかった。

リサイクルの必要性は理解しているし、適切な処分のために費用がかかること自体を否定するつもりはない。

ただ、1万円台で買える小型冷蔵庫を捨てるのに、回収を頼むと1万円以上というのは、やっぱりどう考えても高いと思うし、ぶっちゃけると不法投棄する人の気持も分からなくもない(でもやってはいけない)



もっと手軽に、もっと安く、適切に家電を処分できる仕組みにならないものだろうか。

全部進次郎が悪い(八つ当たり)。

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