有名チェーンからローカルチェーンまで…うどんチェーンの「かけうどん」の値段を徹底的に調べてみた

「うどんチェーン」と聞いて、まず思い浮かぶのは丸亀製麺やはなまるうどん。

関東なら山田うどん食堂、九州なら資さんうどんやウエスト、牧のうどんあたりもおなじみかもしれません。

でも、ここでちょっと気になりました。

うどんチェーンの一番シンプルな「かけうどん」って、いったいいくらするんだろう?

牛丼なら各チェーンの並盛価格が比較されることがありますが、うどんチェーンの「かけ」を横断して見る機会は意外とありません。

そこで今回は、有名な大手チェーンから「他県の人は知らないかも?」というローカルチェーンまで、うどんを看板にしているチェーンを調査。

かけうどんの値段だけでなく、麺のコシや食感、だしの特徴、その店ならではの名物料理までまとめてみました。

価格・店舗情報は2026年9月時点。原則として国内10店舗以上を展開する、うどんを主力・看板メニューとしているチェーンを対象にしています。店舗限定価格や地域別価格がある場合は本文中に記載しています。

かけうどんなんてどこも同じような値段……と思ったら、そうでもなかった。

目次

まずは知名度の高い大手うどんチェーン

本題へ入る前に、今回登場する中でも特に規模の大きいチェーンを整理しておきます。

チェーン店舗数の目安主な展開地域公式サイト
丸亀製麺約830店全国公式HP
はなまるうどん400店超全国公式HP
山田うどん食堂151店関東公式HP
資さんうどん110店超九州・中国・関西・関東など公式HP

丸亀製麺とはなまるうどんは全国型。山田うどん食堂は151店舗ありながら関東中心、資さんうどんは北九州発祥ながら急速に出店地域を広げています。

同じ「大手うどんチェーン」でも、かなり性格が違います。

うどんチェーンの「かけうどん」価格一覧

では本題。

公式メニューなどで現在の価格を確認できたチェーンを、安い順に並べるとこんな感じになりました。

チェーンメニュー税込価格サイズ・条件
こがね製麺所かけうどん330円小・香川県内価格
丸亀製麺かけうどん340円小/並440円
はなまるうどんかけうどん360円
牧のうどんかけうどん390円博多バスターミナル店を除く
山田うどん食堂たぬきうどん390円かけに近い基本メニュー
資さんうどんかけうどん399円九州・山口価格
讃岐製麺かけうどん451円
久兵衛屋かけうどん462円並盛

単純な「最安ランキング」ではありません。チェーンによって小・並など1杯の量が異なります。また、一部チェーンは地域・店舗によって価格が変わります。

※丸亀製麺・はなまるうどんは一部店舗で価格が異なる場合があります。

※こがね製麺所の330円は香川県内の小サイズ価格。県外店舗は価格が異なります。

※資さんうどんの399円は九州・山口エリア価格。その他の地域では別価格が設定されています。

※牧のうどんは博多バスターミナル店のみ価格が異なります。

※山田うどん食堂には一般的な「かけうどん」という名称の商品がないため、もっともシンプルな通常メニューの「たぬきうどん」を掲載しています。

「かけ」の価格を一律に出せないチェーンも多かった

調べていて意外だったのが、公式サイトを見れば全国共通の「かけうどん○円」が出てくるチェーンばかりではないこと。

チェーンかけうどん価格理由・特徴
杵屋店舗により異なる商業施設など店舗別メニューあり
ウエスト店舗により異なる店舗別メニュー方式
得得店舗により異なる店舗別メニュー方式
つるまる店舗により異なる複数タイプの店舗を展開
どんどん店舗により異なる通常店・セルフ店などで価格体系が異なる
若鯱家店舗により異なる名物カレーうどんが主力
山下本気うどん店舗により異なる立地によりメニュー・価格差あり
どんどん庵店舗により異なる店舗ごとに確認が必要
山本屋本店かけ設定なし味噌煮込みうどんが主力
つるとんたん店舗により異なる店舗ごとにメニュー構成が異なる
人力うどん・人力屋店舗により異なる複数屋号で展開

つまり「全国のうどんチェーンのかけ価格を全部並べれば簡単」と思って調べ始めても、実際にはかなりややこしい世界でした。

そして値段を追っていくうちに、もっと気になってきたのが「そもそも、それぞれどんなうどんなの?」という部分。

ここからは各チェーンの麺・だし・名物を見ていきます。

大手うどんチェーンは味もかなり違う

丸亀製麺|打ち立てのもちもち麺、かけ並440円

丸亀製麺のかけうどんは小340円、並440円。

全店に製麺機を置き、小麦粉から店内で麺を打つのが大きな特徴です。温かい麺ならもちっとした弾力、冷たいざるやぶっかけなら締まったコシとのどごしがより分かりやすくなります。

名物としては釜揚げうどん。天ぷらを自由に追加できるのも丸亀らしさで、大きな野菜かき揚げなどをのせれば同じうどんでもかなりボリュームが変わります。

初めてなら:麺そのものを見るなら釜揚げ、コシを感じたいなら冷たいぶっかけやざるがおすすめ。


はなまるうどん|360円で楽しめる「いりこだし」

はなまるうどんのかけは小360円。

讃岐うどんの製法をベースにしたコシのある麺に、香川県らしいいりこだしを合わせています。

具材の多いメニューだと分かりにくくなりますが、シンプルな「かけ」なら、いりこの独特な香りと旨みをそのまま味わえます。

また、うどん店でおでんを扱っているのも讃岐らしいところ。店舗で見かけたら、うどんと一緒に食べてみるのも面白い組み合わせです。

初めてなら:まずはかけ。360円なので、いりこだしを知る入口としても分かりやすい一杯です。


山田うどん食堂|390円だけど「かけ」ではなく「たぬき」

山田うどん食堂で最もシンプルな通常うどんは「たぬきうどん」で390円。

讃岐系セルフ店のように「麺の強烈なコシ」を前面に押し出すというより、丼や定食と一緒に食べる昔ながらの食堂型うどんという立ち位置です。

そして山田うどんへ行くなら、うどんだけで帰るのは少しもったいないかもしれません。

代表的な名物が「パンチ」。豚もつを煮込んだ山田うどん定番の一品で、パンチ定食やミニパンチとして注文できます。

初めてなら:たぬきうどんにパンチや丼を組み合わせて、山田うどんらしい「食堂感」まで楽しみたいところ。

やまだうどんのX、画像がラーメンとかそばばっかりで全然うどん推してなくてびっくりしたんだけど。


資さんうどん|399円のかけから名物「肉ごぼ天」へ

九州・山口エリアのかけうどんは399円。

福岡のうどんだからといって単純にやわらかいだけではなく、やわらかな口当たりの中にもちっとした食感を残す麺が特徴です。

無料の天かすやとろろ昆布を加え、自分好みに味を変えていけるのも資さんらしさ。

とはいえ、初めて資さんへ行って「かけ」だけで帰るのは少々惜しいところ。

代表格は、甘辛い牛肉と細長いごぼ天をのせた肉ごぼ天うどん。さらに、うどんチェーンなのに「ぼた餅」まで名物なのが面白いところです。

初めてなら:肉ごぼ天うどん+ぼた餅。これなら資さんらしさをかなり味わえます。



50店舗以上ある「実はかなり大きい」うどんチェーン

杵屋|讃岐の麺にやさしい関西風だし

駅ビルやショッピングセンターでよく見かける「自家製麺 杵屋」。実は約90店舗規模のかなり大きなうどんチェーンです。

店内製麺によるうどんに合わせるのは、黄金色の関西風だし。

毎日店舗で時間をかけてだしを取り、色は薄めながら素材の旨みを感じるやさしい味に仕上げています。

讃岐系の麺と関西風だしという組み合わせなので、麺の食感もつゆも両方楽しみたい人向き。

初めてなら:シンプルな温うどんやきつねうどんで、黄金色のだしを味わってみたいところ。



ウエスト|福岡では「焼肉屋」でもあり「うどん屋」でもある

福岡を中心に展開するウエスト。

焼肉店も展開しているため、地域によっては「ウエスト=焼肉」のイメージを持つ人もいますが、福岡にはうどんウエストが多数あります。

メニューにはかけ・月見・わかめ・きつね・肉うどんなどが並び、福岡らしくごぼう天うどんもしっかり定番。

讃岐の強いコシを競うタイプとは方向性が違い、やさしいだしと一緒にスルスル食べる福岡うどんの世界です。

さらに一部店舗では夜にもつ鍋を提供。うどんチェーンを調べていて突然「もつ鍋」が出てくるのが、いかにも福岡。

初めてなら:ごぼう天うどん。夜なら、うどん店のもつ鍋も気になります。



得得|「3玉まで同一価格」が強すぎる

関西を中心に60店舗以上を展開する得得。

麺はもちもち感とコシを持ち、だしは関西系。

そして何より目を引くのが、対象メニューならうどん3玉まで同一価格という仕組みです。

1玉しか食べない人と3玉食べる人で同じ値段という、なかなか豪快な料金設定。

看板の「得得うどん」のほか、肉系・カレー系・豚菜麺など具材の多いうどんも充実しています。

初めてなら:せっかくなら3玉対応のメニュー。食べ切れる人にとっては名前どおりかなり「得得」です。



つるまる|コシのある麺+すっきり関西だし

関西を中心に展開する「つるまる」。

「麺乃庄つるまる」「鶴丸饂飩本舗」など複数の店舗タイプがあり、関西風のだしに合わせたうどんを提供しています。

昆布やかつおなどを使ったすっきり系のだしに、天ぷらやコロッケを自分好みに追加して食べるスタイル。

丸亀製麺とシステムは似ていても、味の方向はかなり関西寄りです。

初めてなら:シンプルな温うどん+天ぷら。関西系セルフうどんの雰囲気を味わえます。



地元では超定番!個性派ローカルうどんチェーン

どんどん|山口県民おなじみの「とろふわ・もちっ」

山口県を中心に40店舗以上を展開するローカルチェーン、その名も「どんどん」。

この店で面白いのが麺の食感です。

公式では「とろふわでもちっとした麺」と表現しており、讃岐系のガツンとした硬いコシとはかなり違う方向性。

創業以来の定番が肉うどん。甘めのだしに甘辛い牛肉を合わせ、肉の旨みがつゆへ溶け込んでいきます。

初めてなら:肉うどん。山口で「どんどん」が支持される理由が一番分かりやすいメニューです。

こがね製麺所|香川県内なら「かけ小330円」

香川県善通寺市発祥のこがね製麺所。

香川県内のかけ小は330円。今回価格を確認できたチェーンの中でもかなり手頃です。

麺はつるつる・もちもち。小が1玉、中が2玉、大が3玉なので、たくさん食べたい人にも分かりやすい料金体系です。

温かい釜玉ではもちもち感、冷たいぶっかけでは締まったコシと、同じ麺でも食べ方による違いが出ます。

初めてなら:まずは330円のかけ小。余裕があれば冷たいぶっかけも食べ比べてみたいところ。

久兵衛屋|強いコシのうどんを肉つけ汁で

埼玉県を中心に関東で展開する久兵衛屋。

かけうどんは小407円、並462円、大572円。

ただ、久兵衛屋で注目したいのは看板の肉つけ汁うどんです。

存在感のあるうどんを、豚肉などが入った温かいつけ汁へ。埼玉周辺で親しまれている、つけ汁で食べるうどん文化を手軽に楽しめます。

初めてなら:肉つけ汁うどん。普通のかけより「久兵衛屋へ来た感」の強いメニューです。



若鯱家|名物は極太麺のカレーうどん

東海地方を中心に約40店舗を展開する若鯱家。

ここはもう「かけうどんはいくら?」より、カレーうどんを食べるためのチェーンと考えた方が分かりやすい店です。

魚介の風味を持つ和風だしと鶏ガラスープをベースに、カレーを合わせた、とろみのあるピリ辛のルゥ。

さらに、その濃厚なカレーがしっかり絡むように作られたモチモチの極太麺を合わせます。

普通のかけうどんを想像していると、かなり違うものが出てくるチェーンです。

初めてなら:迷わず名物カレーうどん。白い服の日だけは少し注意。

山下本気うどん|真っ白な「明太チーズクリームうどん」

比較的新しいチェーンながら、全国22店舗まで拡大している山下本気うどん。

毎日店内で製麺する麺は、細めでつるつるとしたのどごしとコシが特徴。本格讃岐うどんをベースにしながら、かなり大胆な創作メニューも揃います。

その代表格が、丼の表面を白いクリームが覆う「白い明太チーズクリームうどん」

白いクリームの下にはチーズや明太子とうどん。一般的なセルフうどんチェーンではまず見ないビジュアルです。

初めてなら:白い明太チーズクリームうどん。「そんなうどんあるの?」という今回の記事の趣旨にもぴったりです。



どんどん庵|うどん・そば・きしめんから選べる

愛知・岐阜・三重など東海地方で展開するどんどん庵。

山口県の「どんどん」と名前は似ていますが、まったく別のチェーンです。

東海地方らしいのが、うどんだけでなくきしめんも選択肢に入ってくるところ。

セルフ方式で天ぷらなどを追加でき、味噌を使った東海らしいメニューも登場します。

初めてなら:あえてきしめんを選ぶのも面白いところ。「うどんチェーンを調べていたらきしめんに辿り着いた」という地域差まで楽しめます。

10店舗台でも一度は食べてみたいチェーン

牧のうどん|かけ390円、しかも食べても麺が減らない?

福岡・佐賀・長崎に18店舗を展開する牧のうどん。

かけうどんは390円、ごぼう天うどんは490円。

特徴は、だしをどんどん吸っていくやわらかな麺です。

食べている間にも麺がつゆを吸うため、昔から「食べても食べても麺が減らない」と表現されることがあります。

そして、つゆが減ったら追加できるよう、だしの入ったやかんが一緒に出てくるのも名物。

コシの強い讃岐うどんとはまったく違う、「やわらかいうどんにもちゃんと個性がある」と分かるチェーンです。

初めてなら:ごぼう天うどん+かしわご飯。途中でやかんのだしを足すところまで体験したいところ。

山本屋本店|「まだ茹で上がってない?」と思う硬さが正解

名古屋名物、味噌煮込みうどんの山本屋本店。

この店には、今回の比較に使っているような普通の「かけうどん」はありません。

主役はあくまで味噌煮込み。

そして初めて食べる人が驚くのが麺の硬さです。一般的なうどんの「もちもち」とは違い、かなり芯を感じる独特の歯ごたえ。

そこへ濃厚な味噌味のつゆを合わせ、土鍋でグツグツ煮込んだ状態で提供されます。

「これ、生煮えなんじゃ?」と思うところまで含めて名古屋の味噌煮込み文化。

初めてなら:基本の味噌煮込うどん。普通のうどんとの食感差を楽しめます。

つるとんたん|うどんが巨大な器で出てくる

東京や大阪を中心に展開するつるとんたん。

この店でまず驚くのが、料理そのものより先に目へ入る巨大な器です。

メニューも王道だけではなく、明太子やクリーム系など創作うどんが豊富。

セルフ式チェーンとは価格帯も雰囲気も違い、「安くサッとうどん」より、うどん料理をゆっくり楽しむ方向の店です。

初めてなら:せっかくなので明太子やクリーム系など、つるとんたんらしい創作うどんを選びたいところ。

讃岐製麺|かけ並451円、鰹と昆布のだし

愛知・大阪で展開するセルフ式の讃岐製麺。

かけうどん並は451円。

だしは鰹と昆布から取り、釜揚げうどんでは釜からすくったもちもち食感を楽しめます。

かけ・ぶっかけ・ざるは同じ価格帯なので、「だしを飲みたい」「濃いめのつゆで食べたい」「冷たい麺を楽しみたい」と気分で選びやすいのも特徴。

初めてなら:価格比較の意味でもまずはかけ。麺のもちもち感を見るなら釜揚げも気になります。

人力うどん・人力屋|製麺会社が手がける九州うどん

福岡・佐賀で展開する「人力うどん」「人力屋」などの系列店。

母体は福山製麺所で、その名の通り麺を作る会社が飲食店まで展開しているタイプのチェーンです。

全国的な知名度は決して高くありませんが、地域で長く営業している製麺所系チェーンというのが面白いところ。

初めてなら:具材を盛る前に、シンプルな温うどんで製麺所系の麺を味わってみたいところです。

結局「かけうどん」はいくらくらいで食べられる?

今回、価格をはっきり確認できたチェーンを見ると、シンプルなかけうどんは300円台後半~400円台がひとつの中心になっていました。

こがね製麺所の小330円、丸亀製麺の小340円、はなまるうどんの小360円と、300円台で食べられるチェーンもまだあります。

一方で、丸亀製麺の並は440円、讃岐製麺の並は451円、久兵衛屋の並は462円。

ただし、ここにはサイズ差があります。

さらに、得得のように3玉まで同一価格の店もあれば、若鯱家や山本屋本店のように、そもそも「安いかけうどんを食べる店」という考え方が当てはまらないチェーンもあります。

かけうどんの値段だけを見ると300~400円台が中心。ただし、麺の量・地域価格・だし・トッピング方式が違うため、値段だけで「一番お得」とは決められません。

値段を調べていたら、地域ごとの「うどんの常識」の違いが見えてきた

最初は単純に「かけうどんはいくら?」を調べていただけだったのですが、各チェーンを見ていくと、むしろ面白かったのは値段以外の部分でした。

香川系なら、コシのある讃岐うどん。

福岡では、だしとなじむやわらかな麺やごぼう天。

山口のどんどんなら、とろふわでもちっとした麺。

埼玉の久兵衛屋なら、存在感のある麺を肉つけ汁へ。

名古屋へ行けば、若鯱家の極太カレーうどんや、山本屋本店の硬い味噌煮込みうどんがあります。

同じ「うどんチェーン」でも、地域が変わると麺の硬さからだし、定番トッピングまで別物。

「うどんはコシが強いほどいい」だけで見てたら、かなりもったいない。

旅行や出張先で知らないうどんチェーンを見つけたら、いつもの全国チェーンへ入る前に店名を検索してみるのもあり。

値段は数百円でも、その土地では当たり前になっている「知らなかったうどん」に出会えるかもしれません。

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